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2024/07/02

【ご案内】当院の全身麻酔について

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【当院の全身麻酔について】

人工関節置換術や脊椎手術・肩関節手術などは全身麻酔下に手術を行っています。全身麻酔は手術を安全に行うための麻酔で、患者さんを痛みやストレスから守ります。手術中は麻酔薬を持続的に投与しているので目が覚めてしまうことはありませんし、痛みを感じることもありません。目が覚めた時には手術は終了しています。術後の痛み止めには数種類の鎮痛薬に加えて末梢神経ブロックを積極的に活用し、可能な限り痛みの少ない手術を心掛けています。

【全身麻酔の手順】

手術前日までは普段と変わらず過ごして頂けますが、夕食後は水・お茶以外は摂取できません。手術当日は決められた時間以降は飲水も御遠慮ください。当日の内服薬は手術に合わせて変更する場合があります。入室時間になりましたら手術室へ向かいます。手術台に横になって頂いたら酸素マスクを当てて、点滴から麻酔薬を投与します。薬は速やかに効きますのですぐに眠ってしまいます。呼吸する力が弱くなりますので、空気の通り道となるチューブを口から入れた後に人工呼吸器を使用します。手術中は血圧や心拍数などが変化しますが、適切な管理をして最適な状態を保ちます。手術が終了すると麻酔薬の投与を中止し、意識が戻ってきます。手術当日は食事ができませんので点滴を投与します。痛み止めを数種類準備してあり痛みに応じて使用できますので、遠慮なくお伝えください。

【当院の麻酔科体制】

当院の全身麻酔は常勤の麻酔科医が責任をもって担当しています。患者さんの既往歴や全身状態・手術内容を適切に判断し、麻酔科医が最適な麻酔方法を選択して患者さんに合わせたオーダーメイドの麻酔管理を提供いたします。

(麻酔科医:入江直)